( どれみ幼稚園 / 自然と遊ぼう )

果実と野鳥の森のオトシブミ

 
  果実と野鳥の森に入ると様々な自然現象を見ることが出来ます。春、桜の花も終わり、青々とした葉が生えそろう頃、森の中にある釣鐘型でやさしい香りの白いエゴノキの花が咲き出します。やがてその花も散り、7月にはその実も大きくなります。この実にはエゴサポニンと言う物質が含まれ、すりつぶして石鹸の代用品にすることも出来、又、麻酔効果があるため同じようにすりつぶし、丸めて川に投げ込み、魚を捕ったりすることも出来ます。
   
  この木を見つけ、花や実に見とれて上ばかり見ていたそのとき、何気なく足元を見るとくるくると葉巻型に丸まった緑色の葉が落ちているのに気がつきました。
   
調べてみるとエゴノキの葉を巻くオトシブミのゆりかごでした。そのオトシブミは全体が黒く首の長いとても小さな昆虫です。何処からともなく飛んできてエゴノキの葉にとまり胸を張ってじっと周りの様子を眺めているのが癖のようです。又、気に入った葉があると卵を産み、数時間かけて葉巻型のゆりかごを丁寧に作り、最後はチョッキンと切り離し地面に落とし(地面に落とさない場合もある)完成です。
   
このゆりかごを拾って虫かごに入れておくと中からオトシブミが出で来ますよ。
     
 
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